原点★陸上に取り組む人生観を変えた一冊(1/2 )

原点★陸上に取り組む人生観を変えた一冊(1/2 )カテゴリアイコン

2015. 7. 8

2002年に発行された本をご紹介します。

 

「神の肉体 清水宏保」吉井妙子著

 

私、久保の陸上に取り組む人生観を変えた一冊です。
まさしく私の原点がこの本に集約されています。

 

当時 私は実業団に所属していましたが、全く結果が出ず、練習もどんなことをやっていいのか分からず、路頭に迷う毎日でした。そんな悶々とした日々を送っていたときに、本屋さんの一角に置いてあったこの本と出会うのです。

 

これだ!と思いました。

 

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名前のとおり、清水宏保さんについて書かれた本です。

 

清水宏保さんは元スピードスケートの選手で、500mでは世界記録を樹立、1998年の長野冬季五輪では日本人初となる金メダルを獲得しました。日本のスピードスケート界を引っ張ってきた第一人者です。
そんな清水宏保さんの秘密や凄みを、スポーツジャーナリストの吉井妙子さんが鋭い視点でわかりやすく伝えてくれています。
清水宏保-2この本は、自分の身体と向き合うということ、感覚を言葉に置き換えれるようにすること、自分の限界を越えることの価値を教えてくれました。

そして、身体を意識できるようになりたい、細部にまでこだわりたい、そんなことを強く思えるような内容でした。未知なる扉が開かれるんじゃないかという希望に溢れた感情を強く抱いたことを覚えています。

 


 

感銘を受けた衝撃的な言葉

 


 

「例えば、ペダルを漕ぐという動作でハムストリングスとお腹の底にある腸腰筋を鍛えたいとするじゃないですか。
二時間なら二時間の間漕ぎながら、ハムストリングス、腸腰筋、ハムストリング、腸腰筋・・・・・・とずっと意識を向かわせ続けるんです。だからトレーニングというのは、身体以上に脳が疲れてくるものなんです。

 

練習は、ただ身体を動かせばいいというものではないと、清水は言った。その動きを脳に知覚させなければ無駄な汗になってしまうのだ。

 

そう言えば、それより以前にスキー・ノルディック複合の萩原健司に、こんな質問をぶつけたことがある。
健司・次晴という一卵性双生児は全く同じ環境で育ち、同じ物を食べ、同じ人に接し、同じトレーニングをしてきたはずなのに、なぜ片方は二度の金メダリストになり、もう一人は五輪出場が一回だけだったのかと。

 

萩原健司は笑いながら言った。
「同じ量、質のトレーニングをしても、僕は身体を動かしながらこの動きはあの技に、この筋肉はあの動作にといつも考えて体を動かしている。一方、弟はトレーニングが辛いから、頭の中では辛さから逃げるために好きな音楽のことを考えたり、今日は何を食べようかなと考えたりしている。意識の持って行き方の違いで、同じ量の汗を流しても、パフォーマンスに差が現れてしまうんだと思う。」

 

「神の肉体 清水宏保」より

 

 

次回、このような感銘を受けて、実際どのようなことに取り組んでいったのか、どのように変わっていったのかをお伝えしたいと思います。

 

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