元気の源は明るさ。青山学院大学陸上部・原監督流「成功の方程式とは?」

元気の源は明るさ。青山学院大学陸上部・原監督流「成功の方程式とは?」カテゴリアイコン

2015. 10. 7

先日、クラブチームの合宿でロング走をしていたときのこと。向こうの方から20名ほどの集団が近づいてきました。

 

それは今年の箱根駅伝を制した青山学院大学の選手たちだったんです。颯爽たるその姿。おそらく大学駅伝に向けて私たちと同じくロング走を行っていたのでしょう。

 

 

青山学院大学といえば、以前TBS系列「金スマ」にて放送された「青学を初優勝に導いた原晋監督/誰でも応用可能!成功への方程式」を思い出します。

 

指導者である原監督、かつては伝説の営業マンと呼ばれた元サラリーマン。監督経験ゼロ、就任当時28年間箱根駅伝出場なしの弱小チームだった青学にどんな魔法をかけ、箱根駅伝初優勝に至ったのか?

 

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出展 number

 

それは、元サラリーマン監督だからこそできた、職場や学校でも使える教え方にあったのです。

 

「ビジネスマンの世界であったり教育現場であったり子育ての現場でもそうですよね、基本的なコアな部分についてはどんな分野でも通じるものだと思いますね。」(原監督)

 

本日はその教え方を少しご紹介します。

 

 


 

青山学院大学 箱根駅伝初優勝に学ぶ!人をやる気にさせる!成長させる!原監督流「成功の方程式とは?」

 


 

1.連帯力強化

 

長距離陸上界では、ストイックな精神論が良しとされ、それば強さにつながる風潮があったと言います。食事中になるべく喋るな、マスコミにはなるべく出るな、などなど・・・

 

原監督が就任時、みな一人一人の世界に入り込み、一様に暗い雰囲気をまとっていたそうです。そこで原監督は・・・とにかく話せと促しました。さらに、体育会系にありがちな上級生と下級生の垣根をなくし、連帯感を促したそうです。例えば学年に関係なく当番制で掃除をし、チームに信頼感を根付かせることができ、連帯感にもつながっているそうです。

 

原監督は言います。

 

「日ころの生活の中から心を通わせる、兄貴分ということで後輩の面倒を見る、後輩は先輩を敬う、そんな関係が駅伝に通じてくると思うんですよね。」

 

 

みんなで襷を繋ぐとはいえ、各区間を一人で走るのが駅伝。結局は選手個々の力が大事ではないのか?連帯感を持たせることにどんなお意味があるのか?

 

セントメリーズ大学院でスポーツ心理学を学び、国立鹿屋体育大学の客員教授を務め、スポーツ心理学を一般生活に活用する公演も行う田中ウェルヴ京さんによると、

 

『個々の力が発揮されることが重要だからこそ、一緒に掃除をしたり上下関係をなくしたりというのが重要であることは、メンタルトレーニングでわかっています。

ストレスの理論で「コネクテッドネス」という言葉があります。「コネクテッドネス」(connectedness) とは、お互いが共有し合う、つながり合う力という意味。

 

そのことを特に企業の中で売り上げを上げるために一緒にやらなきゃいけない、上下関係をなくしお互いの長所短所を補いながら実力を発揮するということが企業ではよくやるメンタルの使い方なんです。原監督はビジネスの経験がおありなのでそれをスポーツの場に応用ということはあると思います。。

 

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出展 経済ニュース

 

 

 

2. 徹底的な目標管理、自分で考えさせること

 

共通のチーム認識として取り組む月一回の目標管理ミーティングを取り入れました。それぞれが考えた月の目標を学年で発表し合うものです。上から押し付けられたものではなく、自分が決めた目標ならば頑張れる、どんな練習をどれだけすればいいかという自覚が生まれるのでモチベーションが途切れないと言います。

 

「トップ選手から下位選手まで同じ目標に突き進んでもそれぞれ違うやり方がある。今自分が置かれているポジションはここで、そのレースに向けてこれこれしたからこの成果があったという理屈がないと成長ってないと思うんですよね。」(原監督)

 

選手たちも、「目標はみんな同じだっていうのに対して、自分がやるべきことを確認できるので、それが優勝につながったんじゃないかなと思います。」

 

自分の頭で考えさせる。実現が可能そうなものを掲げえる。それは具体的にはどんな効果があるのでしょうか?

 

 

 

田中ウェルヴ京さんによると、

 

達成可能なことですから達成できるわけです。達成できたという成功経験をたくさん作っておくのは、選手として最初の自信の作り方になります。達成感は自ら課題に取り組む意欲を沸き立たせるのです。

 

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出展 東洋経済

 

 

3. 何かに挑戦する時ほど笑顔で明るく

 

チームをより強くしていくためには、有力選手のスカウトが必要不可欠です。しかし、実績のない大学に全国トップクラスの有力選手が来てくれるわけもありませんでした。そこで原監督は意外な切り口でスカウトを行ったそうです。

 

原監督が声をかけたのは全国的にみてさほど活躍できていない2番手3番手の選手たち。わざわざスカウトに来ておいて、その選手達に、逆に陸上の情熱をプレゼンさせたと言います。そこで快活に表現力豊かに語れる子を選ぶのだそうです。

 

「普段から表現力豊かなあるいは会話力のある子を採ることによって、チームが自然と会話が多くなる。会話が多くなるということは自然と笑顔が出てくる。自然とレースの中で楽しめる。明るさというものが湧き出てくる。」(原監督)

 

表現力がある子はチームに笑顔や明るさをもたらす。そんな選手かどうかをスカウトのときに見ているそうです。

 

そこで具体的に明るさや笑顔は力を発揮することにどう繋がるのでしょうか?

 

 

田中ウェルヴ京さんによると、

 

みんながニコニコしているとか、みんなが笑顔でいることによって、本当の脳みその中にある本来の自分の能力発揮に繋がるということが学術的な研究でもわかっています。幸福学というものがありますが、これを選手の実力発揮に言い換えてみると、辛い練習とかすごく嫌な問題があればあるほど、その時に笑顔で対処すると脳みその中で建設的な思考が生まれることもわかっています。そういった意味でも青山学院大学のみなさんは理にかなっています。

 

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出展 朝日新聞

 

 

 

元気の源は明るさ、という原監督。

 

私も笑顔はとっても大事だと思います。心を素直に解き放ち、素直に表現できること。

 

青山学院大学陸上部の活躍がこれからも楽しみです。

 

青山学院大学陸上競技部HP
http://aogaku-tf.com

 

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出展 dot.

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